2014年7月31日木曜日

9年と11ヶ月

本日でポイントウエザーというお店をはじめて9年と11ヶ月になるのです。
正直去年で10年だと勘違いしていました。さらに29、30、31どの日からはじめたか正直覚えておりません。忘れてしまいました。なので31、という事に勝手に思い込むことにしました。なにしろ区切りがいいのです。

先日は冷蔵庫がいきなり壊れて、緊急避難したもう一つの冷蔵庫が翌日壊れました。新品で買ったレジはアンティークですかと聞かれることが多くなりました。
連鎖する老朽化に苛まされる今日この頃ですが、ようやく開店する際に定めた一つの目標がおぼろげながら見えてきたような気がします。
先の事はまだわかりませんが、気を抜かず31日、744時間、集中してがんばります!
スタッフ一同気を引き締めて頑張ります。
改めてどうぞよろしくお願いします。

2014年7月30日水曜日

撮り旅!

お金を出して、時間をかけて、あえて不便な思いをする。理不尽で、それでいてとんでもなく魅力的な旅という世界
そして旅の中、地を這う目線で、広大な世界の中で出会う瞬間を記録するだけでなく作品にしていく人々。
そんなカメラと旅に魅入られた個性的で魅力あふれる撮旅人と作品をぎゅっと紹介した本、撮り旅!が絶賛販売中です!

昨晩は代官山TSUTAYAさんでそんな撮り旅のトークショー。
楽しく、そしてとんでもなく刺激的でした。
三井さんはバイクを現地で調達し自由を、中田さんはローカル列車でふれあいを。そして進行役の山本さんはポイでも写真を飾って頂いたことのあるラダックを語ってくれていました。
いやー、十人十旅。

そして自分もちょろっとアイスランドの写真を載せていただきました。
ポイ書庫にも置かせてもらいますが一家に一冊。
もう本当是非!


最後に嬉しすぎるお土産も。
大ファンの地球の歩き方Booksさんからの出版ということもあって35周年記念のtravel note!!
本当におめでたい!
地球の歩きカフェを勝手にコンセプトに盛り込んでいる自分としてはこれは、言わば聖典。白紙ですけど‥。
 
 
 
 

2014年7月26日土曜日

12プランツ

年に一度、二度。
ただただ圧倒的な鋼の塊をぼんやり眺めてみたくなります。
今年は7月、じっとりとした夏でした。
 
威圧的な曇り、灰色の夜の下、変わらぬ無骨な姿で世の中が必要としている何かを黙々と生産し続ける、その従属的な巨人の群れ。
工場萌えといった浮かれた気持ちは段々としぼんでいき、昂揚感の後に訪れる哀愁に似た気持ちがなぜか到来したりします。

ややもすると本質よりも装飾が大切に思われる世の中で。

エンジニアの皆さんが何かの拍子でいなくなり、自分だけが世の中に残された時のことを想う。

 生産と消費。
現在社会の生と死を司る工業地帯をたまに訪れたくなるのです。

嗚呼、それにしても。。いい。。
 
 使わなくなった時に住居として賃貸契約を結べない物だろうか。
最上階から流れる滝を想う。鹿や羊や亀が集い寄り添いあう未来を想う。

もういっそあぶられたい。

 箱型プラント!スケルトンボディにごっくんっす。

 わびさびすら感じるぜ。。

エコとエゴの交差点に立つ。


weatherreport 0726 夏の催し物

いよいよ明日27日は旅路トロニカvol.02小川紀美代さんによるバンドネオンのライブになります!
おかげさまでお席は満席になりました。
この日のために仕入れたメンドーサ産のマルベックと御一緒にほろ酔いでお楽しみいただけたらと思います。

尚、準備の為営業時間はいつもより一時間早い18時前の営業となります。ご迷惑をおかけいたしますがどうぞよろしくお願いします。

さらに翌週の日曜日、8月の3日は三遊亭天どんさんの落語会vol.02!
前回大好評だった落語会が再び。

こちらの方はまだ若干お席があるようです。是非お見逃しなく!

ちなみにこの日も営業は18時までとなります。
どうぞよろしくお願いします!
https://www.facebook.com/events/645749918837432/?ref_dashboard_filter=upcoming
 
さらにさらに久しぶりの第三日曜日企画!
四人の癒しプロによるマルシェ、その名も憩場が開催です!
つなぐ食堂さんによるカフェ、rice fieldさんの足のほぐし、necco healingさんのハンドリフレクソロジー、
そして、、そしてtreetopさんによるシンキングボウルによる倍音マッサージ!!
お腹いっぱいになって、手足もみほぐされふにゃふにゃになってからの異空間!528Hz!!
これは見逃せません!
https://www.facebook.com/events/585421681578528/?ref_dashboard_filter=upcoming

ポイントウエザーの求人と猫


 求人をさせていただいています。
土曜日を中心に、そして日曜日もできたら働ける方募集させてもらっています。
今回ははじめての短期でもオッケーな感じです。もちろん長期も歓迎。応相談で。
30歳くらいまでの綱島近郊の方、お客さんとお料理が大好きで旅行とかも嫌いじゃないぜという方。ぜひ。
詳細はスタッフまで!



2014年7月24日木曜日

花島、薄く長い太陽


利尻からのフェリーさらに北へ。
まだジャパン、しかしかなりロシア。
そんなあこがれの花の島、礼文に到着です。

最北端こそ宗谷岬に譲ったもの、最果て感では軍配があがる礼文最北、スコトン岬。
冬場にはアザラシなんかも出現するらしいです。

何より嬉しかったのは霧の利尻とは対照的に差してきた日光!
太陽讃歌!
大地の緑が一斉に躍動したような、そんな瞬間でした。

その日差しに誘われて、なんとなく黄昏に来たはずの岬から岬へとトレッキング開始。
気持ちよすぎる日差しと風、人工物ゼロの視界、そして花、花、花。
そして私は完全なる野人へ。
 
花から
 
花へと。
普段、密集して暮らしてるんだなーとしみじみ。
海水浴するイメージなかったのですが透明度は高かったです。
ココナッツ系トロピカルビーチもいいですが、モリとか片手にストイックな狩猟系素潜りとかが画になりそうな生命感を感じる北の海に魅力を感じました。泳げませんが語らせてもらいました。

岬に墓一つ。
 
舗装道路に多肉一つ。


はしゃぐはしゃぐ。燃え尽きる前の最後の狂気。


脳に花粉でも入ったのか。



高緯度特有の薄く長い陽光がいつまでも降り注ぐものだから、なんだかどこまででも歩いていけてしまうような錯覚に陥ってしまいましたが、前日ほぼ徹の北海道縦断ドライブ、そして午前中に利尻のサイクリング。
いつのまにか体内空洞、空気人形のような状態でなんとか宿まで戻ってまいりました。
明日は稚内に戻り、早々に南下を予定です。
早いもので、あっという間に旅も折り返しなのですね。

2014年7月20日日曜日

たまには急に営業

本日三週目の日曜日ですが15時まで営業させてもらおうと思います。
point weatherもたまには頑張ります。
なかなかメキシコの空のようにすぱーんと晴れませんが、こんな日こそまったり。
妹と二人営業。
夏野菜のサンバルとキーマのダブルカレー、テンペとアボガドの照り焼き丼、サンバルゴレンウダン、タコライス風サラダ丼を予定しています。

蛇足ではありますが21日(月)は祝日ですがお休みとさせていただきます。
ご迷惑をおかけいたしますがどうぞよろしくお願いします。

2014年7月19日土曜日

富士霧中、ノーガード利尻。

 稚内到着は結局22時。
北の幸に舌鼓を打つ間もなく泥の様に就寝。

翌朝も早々に港へ。
それにしても7月とは思えないほどの冷たく切り裂くような空気。
ぼんやりとした曇り空がコントラストを薄くした空と海を包み込みます。
ホタテうどんをかっこみながら厳冬期の様子を想像して身震い一つ。

 異国感は気温だけでなく貼ってあるポスターもまた強烈。サハリン、コルサコフといったハラショーな地名が旅心をくすぐります。
日本にとっては果ての街でも極東ロシア、サハリンにとっては最南端のさらに南。
不凍港や資源と言った大国の思惑を超えて、想いはその先にあるシベリア鉄道に。

利尻島まで二時間かかるかかからないか。
こっそりたのしみにていたノースクルージングは港を出る前にあっと言う間に夢の中。
夢航海、到着の汽笛でお目覚めです。
快適な船旅。
しかし、しかし。嗚呼、あこがれの利尻富士は生憎の霧の中でございました。

ま、そんなこともありますよね。
ということで気持ちを振るい立たせちょっとイカしたマウンテンバイクなんてお借りして。島内を行けるところまでサイクリング開始っす。
海岸沿いに走り出すと、これがまたなんとも気持ちがいいじゃないですか。
関東の海とは異なりほぼ貸切湾岸線。
案ずるな。フジが無くともコンブがおる。
そんな浜からのエールを送ってくれたような気がしないでもない利尻昆布の大群も現れました。
一枚一万と等価という噂のミリオン昆布。
そんな札束がノーガードでずらり。
かっけー!

サロベツ国立公園ど真ん中というだけあって緑は深い深い。
八ツ子と母親。
触れてしまうのではと思える距離まで近づいても人を恐れないファミリー。
ここでも利尻はノーガードでございました。
この信頼関係を築くのにどれほどの月日が必要だったのでしょうか。

気持ちよすぎるじゃ。。

野の草もノーガード。
サイクリングロードとの蜜月な関係が末永く続きますように。

 実はウニがそれほど好きではなく、礼文行きの船が出るまでのグルメタイムを如何に過ごすか迷っていたのですが、運命のような一品に巡り合うことができました。
その名も利尻ラーメン!
エビが、カキが、そして昆布が!
ミリオネラ!いやプライスレス!!
おいしゅうございました。

 僅かな滞在を終え利尻を去ることとなってしまいました。
甲板の上、白い空と黒い鳥。

お見送りはカモメズ。
普段は菓子とか食べなさそうなおっちゃんが嬉しそうに戯れてる姿が印象的でした。

次は晴天時、海抜ゼロメートルから天を衝く利尻岳の頂で会いましょう。

2014年7月18日金曜日

果てへ至る道


炭鉱のあった三笠市から稚内までざっくり5時間??
新千歳空港から稚内までが5時間半、そして新千歳から三笠まで2時間ちょい。
5.5-2=3.5のシンプルかつ明快なロジックは通用しない大地、北海道。
机上の空論を考えるよりも、時空の歪みに吸い取られた1時間半を取り返すために今はアクセルを踏むだけです。
 
自身が本当に動いているのか自信がなくなるほどの道のり。
トランス寸止め。
しかし私には勝算がありました。
レンタカーを借りる時に聞いたアドバイス。
稚内に行くならオロロンライン。間違いない。
 

2,3時間ほど経ったのでしょうか、永遠に感じた道のりはゆるやかに北西に。
そして海。
おもわず叫ぶ。オロローン。
日はすでに大きく傾き、雲の切れ目を赤く染め上げていました。
その色は炎。雲は白煙か。
 
時間を考えて断食ドライブでしたが、夕日を見て思い出しました。
ここは北海道、食を断つ愚を悔い改めよと。
ホッケプリーズ。
うんまい。
 


時間は大きくロスしたのかも知れませんが、満ちたお腹とそれ以上に満ちた旅心。
時計は見ないが車窓は見る。
 
世界の果てまで約2時間。